忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2025/05/03

股関節脱臼、病院選びと治療法

みなさん、はじめまして。
このブログは娘のマル(HN)が1歳6ヶ月で股関節脱臼と診断されるまでと入院治療の記録です。今も尚マルと同じように股関節脱臼で苦しんでいる子を持つご両親に少しでもお役に立てればと思い立ち上げました。あくまでもマルの症状にあった治療記録ですので股関節脱臼の疑いがある場合は速やかに専門医への受診をオススメ致します。

まずマルが歩きだしたのは1歳5ヶ月頃でした。左足をびっこ引きながらですが上手に歩いていました。
この病気のことを知らなかった私達は「歩き始めはこんなものかな~」「慣れれば左右バランスよく歩くだろう」と安易に考えていました。しかし毎日24時間一緒にいる私はだんだんとその歩き方に疑問を持ち始め次第に不安が大きくなっていきました。そして1ヶ月が過ぎ1歳半検診で小児科の先生に話し歩き方を見ていただいたところ先生は「子供の場合は良くなることが多いからいっぱい歩かせて。2歳になっても治らなかったらまた言って~!」と言われその日は安心し帰宅しました。
しばらく様子を見ていましたがマルの歩く速度が早くなるにつれて転ぶ回数が増えていき、慣れれば転ぶ回数は減るはずなのに・・・と思いやっぱり不安になり、マルが寝ている時にオムツを替える時のように足を開いたり膝を立ててみたりしたところ足の付け根から膝までの高さが左右で1cm以上も違い、左足の開きが悪かったのです。、次の日に私の友達の所へ家族で遊びに行った時に友達がマルの歩き方を見て「あれ?股関節!?」と言われ、これが決定的となりました。


自宅に帰り次の日にネットで調べました。その時「股関節脱臼」という文字が目に入り症状を見てみると

1. 左右の太もものしわの数が違う
2. 左右の太ももの太さがちがう
3.   付け根から膝までの長さがちがう
4. びっこ引きながら歩く

などが書かれており、すべてにヒットしてしまったのです。しかも「太もものしわの数」と「太ももの太さ」はもうずっと前から気付いていた項目でした。つかまり立ちを始めてからはパンツ型のオムツを立たせたまま変えていたのでそれ以前の寝かせたままオムツ替えしている時に 「なんでしわの数が違うんだろう?、太さも違う」 と思ったことがあったのです。でもこの事が病気に繋がっていたなんてまったく予想もしませんでした。ここでも 「良く動かす右足が効き足なんだろう、良く動かす方が動かさない方より筋肉がついているだけだろう」 と思ってしまったのです。今思えば 「動かさない」 ではなく 「動かせなかった」 んだと思うと涙がでます。なぜこの時に疑問に思い気付いてあげられなかったのだろうと思うと悔やんでも悔やみきれません。この病気を調べれば調べるほど治療の過酷さに涙が止まりませんでした。

症状として他にもいくつかあり、ハイハイの時も右足はちゃんと前に出るけど左足は流れるように右足についていってる感じで左右対称の動きではありませんでした。あと伝い歩きの時も左足はひきづっていたと思います。

ある程度調べていくとこの病気のこと、専門用語もだいたいわかってきて私なりに知識も身についてきて方向性が見えてきました。とにかく専門医に診せて治療方針を聞きこれからの事を決めていかなくてはなりません。
早速どこの病院へ行くか決めることにしました。まずは関東一の子供病院であるS医療センターともうひとつはネットでも評判の水野病院。そしていつもお世話になっている小児科の先生に紹介状を書いてもらい二つの病院を受診しました。以下スケジュールです。


●3/24●

ネットで検索し股関節脱臼の疑いを知る

●3/25●

係りつけ小児科へ行き股関節脱臼の疑いがあることを告げ紹介状を書いてもらう。
小児科の先生からS医療センターに電話予約を入れていただきました。
しかし人気の病院です、整形外科への予約は4/30と言われました。
一か八かという事で救急外来へも一度電話をしてくれてすぐに受診することができました。
救急外来は残念ながら小児科でしたが診察の結果 「やはり股関節脱臼でしょう」 という事でした。
この時レントゲンは撮っていません。
ここでも整形外科の予約は早くて4/.30と言われ「そんなに待てない!」という思いでした。
受付で会計待ちをしている間に予約センターへ電話をしたらなんと次の日に予約がとれたのです。
4/30だと思っていたのでびっくり。診察室から受付へ戻る間、多分10分の間にキャンセルが出たのでしょう。
本当にラッキーでした。私の念力がものすごく強かったのかも!

●3/26●

S医療センターの整形外科を受診。
レントゲンを撮り、身体計測、予診(なぜか内科)、そしてやっと整形外科。(大きな病院ならではですね)
診察の結果は左足股関節脱臼。レントゲンを見ると見事に外れていてしかも外れている左足の臼蓋と骨頭が小さい。外れた時に成長がストップしていたのです。右足とは全然違います。 「かなり前から外れています」 と言われました。

こちらでの治療は、

1. ベットに寝たままの両足牽引を3週間。
2. 全身麻酔にて関節造影剤を使い徒手整復可能かを判断し、可能なら徒手整復。
  不可能ならその場で手術へ切り替える
3. 徒手整復だった場合はギプス2ヶ月、手術の場合はギプス1ヶ月
4. その後装具3~4ヶ月

ということでした。


●3/28●

水野病院を受診。

こちらも電話予約の際4/10と言われたのでとりあえず予約。しかし 「待てない!」 と思い次の日にもう一度電話をしたらなんとこちらでもキャンセルが出ていて3/28に受診する事ができました。願いは叶う!

まず小児整形外科の鈴木先生にお会いし、マルの足の状況を話し、先生による触診。
かなり高位脱臼してると言われました。そのあとレントゲン。(注:既にどこかの病院でレントゲンを撮っていたら借りて持っていった方が良いです。私達はすっかり忘れてしまったのでもう一度撮る事になりました。子供の負担を考えたら持参すべきでした。反省・・・。)


3787df94.jpg













そしてレントゲンを見ながら再度鈴木先生と話をしました。
やはりかなり前から外れていると言われました。
しかしこちらの先生は手術はできるだけしない方が良いという考え方で牽引で整復を試みるという治療方法でした。

1.鋼線牽引→整復→ギプスをはめるまでで約1ヶ月
2.ギプス生活
3.装具生活


------------------------------------------------------------------------------------------

午後からもうひとつ、今度は東洋医学からこの病気を見てみようという事で大井町にある誠快〇院へ向かいました。こちらでは1時間ほどの問診のあと、筋肉をほぐす簡単な運動を教えてもらい、カルシウム(栄養補給食品)を紹介してもらいました。そして2つの病院それぞれの治療方針を話しました。東洋医学からすると手術は絶対に避けるべきという考え方でしかも水野病院の鈴木先生の牽引方法の方が良いのではという結果でした。

------------------------------------------------------------------------------------------

3つの病院へ受診した結果、私達は水野病院の鈴木先生にお願いすることにしました。
理由はS医療センターでの主治医の話の中で 「全身麻酔で徒手整復を試みるがもし無理だと判断した場合、その場で手術に切り替えます」 と言われた時、私達二人とも何だかとても不安を感じ、最初から手術を考えてるようなそんな印象を受けてしまった事。(そんな事は無いかもしれませんが・・・)そしてこのような不安を感じたまま治療をしても何をするにしても疑ってしまってうまく行く事もうまくいかなくなるだろうという事。もちろん、この病院はすばらしい知識と技術を持っていると思うし、遠方からも頼って来院する方もいらっしゃるし、良い病院だとは思うのですが、水野病院の鈴木先生のお話、診察を見ているだけでこの先生にお任せしようと思えた事、手術せずに整復させるという事が鈴木先生にお願いすることにした大きな理由だと思います。

子供は何もわかりません。選択するのは私達親です。かなり責任も感じます。
なので先生(病院)と親のフィーリング、ファーストインスピレーションもとても重要に感じました。
そしてこの鈴木先生の事を調べれば調べるほど信頼が持て過去にこの先生にお世話になったご家族達のネットワークのすごさ(情報量が多い)、股関節脱臼治療の実績、そして一番は私達と同じ考え方である「なるべく手術は避ける」です。

しかしここでひとつ問題が出てきました。
1歳半を過ぎすでに歩き出している子の治療は水野病院では難しいという事で滋賀県立小児保健医療センターを紹介されました。この病院は以前鈴木先生が在籍していた病院で小児専門病院です。鈴木先生のお話では滋賀へ入院した方が設備も整っていて安心だろうという事でした。
このことも含めて考えても私達は鈴木先生の信頼するスタッフのいる滋賀へ行くことにしました。


先天性股関節脱臼は先天性という名前は付いていますが後天的な理由も多いようです。
オムツ替え、抱っこの仕方だけでも簡単に外れてしまう赤ちゃんもいます。
本当に繊細な命を授かったのだと今になってすごく思います。
そして何でもそうですが早期発見早期治療が良いようです。この病気も早く見つかっていればもっと短時間で治すことができたようです。

これから長くて辛い治療がスタートします。
今はできるだけ楽しく過ごせるように入院グッズ準備中です。
私達もがんばりますので同じように辛い思いをしている方がいましたら一緒にがんばりましょう!




PR

2008/04/08 股関節脱臼 Comment(2)

COMMENT

頑張れ!マルちゃん

早速読ませていただきました。
突然のことで本当に不安がいっぱいでしょうけど、頑張ってね。

病院選び…本当に大切だよね。
いい病院はいっぱいあるのだろけど、治療をしていく上でやっぱり信頼関係がないと不安が増えるだけだからね。
夫婦揃って決めたことだもの、大丈夫!!
遠方での治療大変だろうけど、体調崩さないように、気をつけてねぇ。
マルちゃんが1日も早く元気になりますように…
応援してるからね。

POOH 2008/04/11  20:42 EDIT RES

>POOHさん

ありがとう。
当の本人は元気いっぱいでガシガシ歩きまわってます。
「お外に行く~」と言うように上着を持ってきて私に差し出し「着せて~」と言う顔をし、着せてあげると玄関まで一目散です。笑
こんな姿を見ていると「頑張って治さなくちゃ~」と思います。
滋賀はちょっと遠いけど行った事のない場所なのでちょっと楽しみでもあるかな~。それに向こうには同じ境遇のお母さん達もいるので心強し。では頑張ってきま~す♪

taka 2008/04/13  06:18 EDIT RES

COMMENT FORM

NAME
MAIL
WEB
TITLE
COMMENT
PASSWORD

カレンダー
 
04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
 
 
プロフィール
 
HN:
TAKA
性別:
非公開
自己紹介:
娘が股関節脱臼と診断され悩み不安を抱えた時に股関節脱臼闘病記などのサイトでたくさん情報をいただき助けられた経験から同じように悩まれてるパパさんママさん達の参考になれば幸いです。

今は股関節脱臼だったことが嘘のように元気です。私のブログの方で度々登場します。ブログはこちら↓↓
【 one day * 】


ポーちゃんは15歳4か月元気に生き、虹の橋を渡りました。
その2年後、ぽーちゃんがきっかけで新しい家族を迎えることとなり現在一緒に暮らしています。きぃちゃんと言います。きぃちゃんの日常【wan life 】も宜しくお願いします。


管理者ページ
 
 
リンク
 
 
 
最新記事
 
(12/11)
(09/15)
(09/07)
(06/17)
(03/26)
 
 
アーカイブ
 
 
 
カテゴリー
 
 
 
最新コメント
 
[03/29 にこ]
[09/23 taka]
[09/23 Yママ]
[09/18 taka]
[09/18 taka]
[09/18 みゅうママ]
[09/18 Sちゃんママ]
[09/17 taka]
[09/17 Sちゃんママ]
[03/12 くーこ]
 
 
カウンター